歯並びが悪いと、口元の形が悪くなったり、発音が悪くなったりするばかりか、顎の成長にも影響を及ぼします。また、歯磨きが上手にできないことで、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。矯正治療は、子供だけでなく大人にも行います。歯と歯を支える歯周組織が健康であれば基本的に矯正治療に年令制限はありません。
ブラケットは歯に直接取り付ける装置で、歯を動かしていく上で非常に重要な装置です。とても小さな部品ですが、この中に歯を動かすための多くの情報が組み込まれています。すなわち質の良いブラケットを選ぶことが矯正治療の第一歩です。一般的には金属製のものが多いですが、当院ではセラミック製のブラケットを使用しております。このブラケットは耐磨耗性と耐変色性を備えており審美的にも優れています。
ワイヤーは、ブラケットとともに矯正治療に必要な重要な部品です。
主に使用されるワイヤーは「ニッケルチタン」と呼ばれる形状記憶合金で作られている特殊なワイヤーと「ステンレススチールワイヤー」です。「ニッケルチタンワイヤー」は形状記憶合金の性質を利用して効率よく歯を移動していきます。サイズと断面形態の違う数種類の「ニッケルチタンワイヤー」と「ステンレススチールワイヤー」を、ブラケットにはめ込むことで、矯正治療を行っていきます。
お子様によく使う装置です。夜間と自宅にいる間装着し、学校にいる間は外しておきます。
矯正期間は、患者様の症状によって違います。2~3年くらいが一般的です。
お子様の治療は1年~2年が目安です。
また、矯正治療期間が終了した後、歯の後戻りを防ぐためのリテーナーという装置をつける期間があります。
矯正治療を大きく2つに分けると、上下の歯すべてを動かす「本格矯正治療」、部分的な歯の移動にとどめる「限局矯正治療」とがあります。使用する装置、期間によっても費用が違ってきますので、細かい内容については治療内容をご相談の上、決めさせていただきます。